今週の一冊:いっしょに思春期しよーぜっ
作者:鳥居ヨシツナ
幼なじみという名の、じれったい教科書
誰しも一度は経験したであろう、あの頃の落ち着かない気持ち。鳥居ヨシツナ「いっしょに思春期しよーぜっ」は、そんな甘酸っぱい記憶を呼び覚ます一冊だ。今週はこの作品を、編集長として腰を据えて読み解いていきたい。
作品の深掘り
本作の魅力は、何と言っても幼なじみという関係性の「近さ」と「もどかしさ」を丁寧に描き切っている点にある。鳥居ヨシツナ氏の作画は線が柔らかく、キャラクターの表情の変化――特に照れや戸惑いの一瞬――を逃さず捉えており、青春ラブコメおすすめ作品として名前を挙げたくなる完成度だ。ストーリーは劇的な事件ではなく、日常の些細なやり取りの積み重ねで二人の距離を縮めていく構成で、読み進めるうちに自分自身の思春期を重ねてしまう読者も多いだろう。同じく思春期特有の距離感を扱った作品としてふぁみこん(単話)や、恋愛感情の芽生えを静かに描く恋は読むものサカるものも併せて手に取ってみると、本作の魅力がより立体的に見えてくるはずだ。
見どころ3選
- 幼なじみ同士の何気ない会話に滲む、隠しきれない恋心の描写
- 柔らかいタッチの作画で表現される、微妙な表情の変化
- 読者自身の思春期を思い出させる、共感度の高いエピソード構成
こんな人におすすめ
甘くて優しい青春の空気感を求める読者に強くおすすめしたい一冊だ。過激な展開よりも、じっくりと関係性の変化を味わいたい大人の読者にこそ、この作品の丁寧な描写が刺さるだろう。
執筆:V-Library30 編集部
30代男性の限られた夜を、最高の一本で彩るためのアーカイブ。
★ 4.40(レビュー5件)


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