今週の一冊:もう一度、してみたい。
作者:だにまる
元恋人との再会が呼び覚ます、あの頃の熱と今の距離
別れたはずの相手と再び顔を合わせたとき、人はどんな表情を作ればいいのだろうか。だにまるが描く「もう一度、してみたい。」は、そんな誰もが一度は想像したことのある“もしも”を丁寧にすくい上げた一冊だ。
作品の深掘り
物語の軸にあるのは、時間が経ってなお消えない未練と、それでも変わってしまった二人の距離感だ。だにまるの筆致は派手な演出に頼らず、視線の外し方や指先の躊躇いといった細部で心情を語らせるのが巧みで、大人の恋愛コミックを探している読者ほど「これは丁寧に作られている」と気づくはずだ。同作者による元セフレとマッチングしました。を先に読んでいると、だにまるが繰り返し描く“終わった関係の再燃”というテーマの一貫性がより深く味わえるだろう。また、じれったい年上と年下の温度差を扱った作品としてはセックスが好きで好きで大好きなクラスメイトのと読み比べてみるのも一興だ。
見どころ3選
- 再会シーンでの表情作画に見る、感情の揺れの繊細な描き分け
- 過去と現在を行き来する構成が生む、じわじわとした緊張感
- 台詞に頼らず“間”で語らせるコマ運びの巧みさ
こんな人におすすめ
過去の恋を引きずった経験がある人や、刺激よりも心の機微を重視した恋愛コミック レビューを求めている読者に向いている一冊だ。派手さより余韻を大切にしたい30代の男性読者にこそ、じっくり味わってほしい。
執筆:V-Library30 編集部
30代男性の限られた夜を、最高の一本で彩るためのアーカイブ。
★ 4.49(レビュー47件)


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